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【手帖】山田風太郎賞創設
角川文化振興財団と角川書店は、新たな文学賞「山田風太郎賞」を創設すると発表した。戦後の大衆小説を牽引(けんいん)し、反骨精神を貫いた山田風太郎の姿勢を継承する作家を発掘したいという。
第1回の対象者は、今年9月1日から来年8月末までに刊行された長編、短編集、連作短編集などの文芸作品で、新人や中堅作家が対象となるが、ミステリー、時代小説、SFなどジャンルは問わない。来年10月上旬に最終選考を行い、受賞作を決め、11月末に授賞式を開催する。副賞は賞金100万円。
選考委員は作家の赤川次郎、京極夏彦、桐野夏生、重松清、筒井康隆の各氏。筒井氏は「山田風太郎。なんと刺激的な名前だろう。その名を冠した文学賞の選考委員たちにとっても、その候補となる人たちにとっても、その名は大いなる刺戟となるであろう」と期待を込めている。
山田風太郎は大正11年、兵庫県生まれ。22年、『達磨峠の事件』で作家デビュー。24年、『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で探偵作家クラブ賞、平成9年に菊池寛賞、13年に日本ミステリー文学賞を受賞。著作は多く、『甲賀忍法帖』などの忍法帖シリーズが人気を呼んだ。平成13年、死去。享年79。

