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【話の肖像画】銀幕のクライマー(下)俳優・渡辺謙 僕の拠点は仕事の現場
このニュースのトピックス:話の肖像画
−−「硫黄島からの手紙」ではハリウッドの重鎮、クリント・イーストウッド監督から、「バットマン・ビギンズ」では気鋭のクリストファー・ノーラン監督から出演依頼を受けた。日米の製作現場の差とは?
渡辺 日米に関係なく監督のパーソナリティーは一人一人違うもの。だから現場ごとに差があって当然で、むしろその違いが面白い。例えば同じノーラン監督でも、5年前の前作と新作では明らかに演出方法が違いますからね。
《ノーラン監督は昨年、バットマンシリーズの最新作「ダークナイト」を大ヒットさせ、次作「インセプション」ではハリウッドスター、レオナルド・ディカプリオの共演者に渡辺謙を指名、早くも映画界の話題をさらっている》
−−世界注目のノーラン監督からの絶大なる信頼を受けてのオファーですが
渡辺 「沈まぬ太陽」のケニアロケ中に、ノーラン監督から「今すぐロスに来てほしい」と連絡が入りました。「今は撮影中だから無理だよ」と断ったのですが、「大事な話だからどうしても来てくれ」と頼まれ、3日間だけロスに飛び、それが「インセプション」への出演依頼だったんです。
−−ハリウッド映画に日本の映画やドラマ。国際俳優としてその活動拠点をどこに置くかは悩ましいところですね
渡辺 家族が住む場所が僕にとって精神的な拠点。ロスから今春、家族は日本に移りました。でも今年、僕は220日間を海外で過ごしているんですよ。ですから僕にとっての拠点は仕事をしている場所と言った方がいい。映画撮影を僕は山登りだととらえています。撮影現場にまずベースキャンプを張り、そこで最高のコンディションを出せる準備をし1、2カ月間、撮影を続ける。それが終われば、次の現場に行き、そこにベースキャンプを張る。その連続なんですよ。(戸津井康之)
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