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三島由紀夫賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞 「裾野の広さ」感じる贈呈式

2009.7.5 07:57
(写真右から)三島賞の前田司郎さん、山本賞の白石一文さん、川端賞の青山七恵さん(写真右から)三島賞の前田司郎さん、山本賞の白石一文さん、川端賞の青山七恵さん

 第22回三島由紀夫賞と山本周五郎賞、第35回川端康成文学賞の贈呈式が6月26日、東京都港区のホテルオークラで行われ、各賞を受賞した3人に、記念品と副賞各100万円が手渡された。

 受賞したのは、三島賞=『夏の水の半魚人』(扶桑社)、前田四郎さん(32)▽山本賞=『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上・下)』(講談社)、白石一文さん(50)▽川端賞=「かけら」(「新潮」平成20年11月号)で青山七恵さん(26)。

 劇団を主宰し、自ら俳優もこなす前田さんは「舞台の初日と重なり、祝賀会にも出られず残念」と笑いを誘いながらも、「今回の受賞に味を占めないようにして、自分が面白いと思ったことだけを信じて書いていきます」と作家としての心情を述べた。

 41歳で小説家となった白石さんは「ここ1、2年は小説を書いていて本当に苦しかった。50歳になって世の中と自分の感覚が離れていくようで…、いつやめようかと思っていたし、今回の作品も半分やけくそだった」と苦しい胸の内を告白した。しかし、「作家は社会の最後のとりで。自分は槍1本もった下級兵士だが、とりでを守るよう頑張りたい」とも。

 芥川賞受賞者でもある青山さんは「他の作品と違い、先に書きたい場所と書きたい人があった。文字を書いていくにつれて、その先にある小説に追いつこうとする感じがあった」と執筆中の気持ちを披露。「人間としても小説家としても未熟だが、未熟であることを言い訳にせず、これからも一つ一つ丁寧によく考えて小説を書いていきたい」と謙虚に語った。

 川端康成記念会理事長の川端香男里氏は「受賞者が50代、30代、20代と分かれていて、文学界の裾野の広さを感じた」と締めくくった。

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(写真右から)三島賞の前田司郎さん、山本賞の白石一文さん、川端賞の青山七恵さん
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