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古代の“大東水害” 東大阪で弥生時代の大洪水跡
このニュースのトピックス:歴史・考古学
生駒山地西麓に広がる東大阪市池島町の池島・福万寺遺跡で、弥生時代前期〜中期初め(紀元前4〜1世紀)の大規模な洪水跡が大阪府文化財センターの発掘調査で見つかっていたことが30日、分かった。この一帯は、昭和47年7月に大阪府大東市を中心に発生した「大東水害」でも被害を受けており、古代から洪水に悩まされ続けた実態が明らかになった。
発掘調査は、洪水対策の一環として東大阪市から大東市を流れる恩智川で、増水した水を一時的にためる調整池整備に伴って行われた。地表から約5メートル掘り下げたところ、高さ約1メートルにわたって弥生時代の堆積(たいせき)土を検出。そのうち、粘土層にはさまれた厚さ50センチ以上の砂の層が確認され、大規模な洪水に伴って砂が一気に流されて堆積した痕跡と分かった。
同遺跡一帯は当時、大阪平野の形成以前に存在したと推定される大規模な湖「河内湖」岸に位置。当時は海抜数メートルしかなかったとみられ、生駒山地からの雨水によって洪水が起こりやすかったという。
同遺跡では平安〜江戸時代の洪水の跡が発見されているほか、平成11年8月11日の大雨では、整備中の調整池に雨水が流れ込み、同遺跡がすべて水没する被害も出た。古代の洪水に詳しい同センターの井上智博副主査は「現在は治水が進んだとはいえ、洪水の危険性は古代も今も変わっていないことを改めて認識させられる発見」と話している。
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