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【もう一つの京都】教育に結集した都の町衆の地域力〜番組小学校に女紅場 (3/3ページ)
番組小学校の学校運営は「おかみ任せ」ではなく地域住民によって積極的に進められたが、高等女学校でも当初は寄付金などで運営された。明治期の京都における先駆的な教育は、行政に依存しない住民主導の地域づくりの精神をベースに成り立っていた。
番組小学校の一つ、旧龍池小学校の跡地を利用して平成18年、世界初のマンガ専門博物館として京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)が開館した。このときも、地域の自治連合会が議論を重ね、グラウンドの芝生整備用として約1000万円を寄付している。今では同館の象徴的な光景となっている若者や子供らが芝生に寝そべってマンガを読む姿は、地域住民の善意をもとに生まれた。
地域主導による公教育。人間づくりの理想の姿が、京都では今も息づいている。(森川潤)
■新英学校・女紅場 明治5年4月14日、英国人のイヴァンス夫妻を教授に迎えて開校。当時は先進的とされた英語教育と、裁縫・刺繍を教える女紅場の機能を併せ持った。後に府立高等女学校となり、同37年には府立第1高等女学校と改称。戦後の学生改革で男女共学の府立鴨沂(おうき)高校に生まれ変わった。ちなみに女紅場は同10年ごろから祇園や先斗町などの花街でも続々と開設され、現在の歌舞練場の前身となる系譜のものもある。

