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尼崎で弥生時代のタコつぼ 全国初、シカの絵が刻まれる
このニュースのトピックス:歴史・考古学
兵庫県尼崎市の東園田遺跡で、シカの絵が刻まれた弥生時代中期後半(1世紀ごろ)のイイダコつぼが見つかり、27日、市教委が発表した。
瓶(かめ)などに絵が描かれていた例はあるが、タコつぼでは初めて。当時の人間が豊漁を祈念したとみられる。絵画土器の研究の貴重な資料という。
つぼは高さ8・7センチ、口径が最大4・4センチの楕円(だえん)型。シカは表面にヘラのようなもので描かれていた。胴部に斑点をつけ、鹿毛を表現するなど他の土器では見られない写実的な技法が特徴という。
同遺跡では、519個のタコつぼが見つかったが、絵があったのは、この1つだけだった。
市教委によると、「日本書紀」や「風土記」にはシカにまつわる説話が多く残されており、弥生時代もシカは神聖な動物と考えられていた可能性が高い。鹿毛があることから漁を終えた初夏ごろ、豊漁を祈念して描かれたとみられる。
市立文化財収蔵庫の益田日吉学芸員は「尼崎周辺には古代から大阪湾に面した多くの集落があった。当時の生活や思想の解明に役立つのではないか」と期待している。
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