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水鳥形の子持ちの鳥形埴輪出土 兵庫・朝来の池田古墳

2009.2.20 20:29
このニュースのトピックス歴史・考古学
水鳥形の鳥形埴輪水鳥形の鳥形埴輪

 古墳時代中期(5世紀前半)の王墓とされる「池田古墳」(兵庫県朝来市和田山町)で、最古の水鳥形をした子持ちの鳥形埴輪(はにわ)が全国で初めて出土し、県立考古博物館が20日、発表した。周濠そばの墳丘のすそ部で見つかり、同博物館は「水を使った『導水祭祀』の道具として置かれたらしい」としている。

 池田古墳は全長約141メートルで、但馬地方最大の前方後円墳。出土した水鳥形の埴輪はガンやカモをかたどっており、子鳥の大きさは長さ約10センチ、高さ約6センチ。鳥形埴輪のそばで4個出土した。出土状況から、親鳥の周りを囲むように置かれた可能性が高いという。

 鳥形埴輪はほかに6個が見つかり、墳丘と外部を結ぶ道路の役割を果たしていた「渡土堤(わたりどて)」の斜面に施された葺石付近でも等間隔で出土した。

 花園大学文学部の高橋克壽・准教授(考古学)の話「古墳のすそに水を用意して、墳丘をこの世と異なる他界とみなし、そこへ魂を運ぶ意味を込めて水鳥を置いたのではないか。この時期から『葬るだけ』から『あの世』への意識が高まったとみられる」

 現地説明会は3月1日午後1時半から。

このニュースの写真

水鳥形の鳥形埴輪
池田古墳で見つかった「渡土堤」。左下は水鳥形の埴輪=兵庫県朝来市
池田古墳で見つかった水鳥形埴輪の親鳥(中央右)、ひな鳥(右下と左上)=兵庫県朝来市
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