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平城宮跡最大級のごみ捨て穴 衛府の木簡など大量出土 奈良
このニュースのトピックス:歴史・考古学
奈良時代の官庁街だった奈良市の平城宮跡・東方官衙(かんが)地区で大量の木簡が出土したごみ捨て穴が、宮跡内では最大級の規模だったことが奈良文化財研究所の発掘調査で13日、分かった。穴は東西約10メートル、南北7メートル。宮城を守った軍隊組織「衛府(えふ)」などに関する大量の木簡や木くず、桧扇(ひおうぎ)なども廃棄されていた。同研究所は、付近の施設の再整備で出た廃材などを焼いた可能性があると推測。宮内のごみ処理方法がうかがえる、初めての資料という。
穴は昨年の調査時点では直径約6メートルの部分しか確認していなかったが、今回さらに西側に広がる部分を掘った。
穴付近からはそれぞれ時期の異なる2つの建物の柱穴も見つかり、同研究所は、大規模な建物が壊された後に穴が掘られて埋められ、別の建物が建てられたと推測。穴には炭などが残り、木くずや廃材などを焼いた可能性があるという。
また今回、新たに約200点の木簡が見つかった。「近衛(このえ)」など衛府の役職名などが記され、奈良時代末期の「宝亀2(771)年」という年代を示すものも含まれていた。このほか手習いらしい文字が書かれるなどした桧扇も見つかった。
東側部分の調査では削りくずを含む大量の木簡を確認しており、同宮跡出土の木簡群としては最多規模の数万点におよぶ可能性もある。
同研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「木簡群は平城宮跡で最多の規模となる貴重な発見。称徳天皇が亡くなり光仁天皇が即位したころに当たり、穴は建物の建て替えなどに伴い廃材などを捨てて焼いたと考えられる」と話している。
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