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【断 横田由美子】哀れな自己評価
このニュースのトピックス:コラム・断
防衛装備品の調達をめぐる汚職事件に区切りがついた。収賄と議院証言法違反(偽証)の罪に問われた前防衛事務次官の守屋武昌被告に、懲役2年6月、追徴金約1250万円の実刑判決が下された。前次官の主張はことごとく退けられたことになるが、当然だろう。
公判では、口先だけの反省が目についた。防衛商社の元専務から300回を超える接待を受けたことは「友だち付き合いの延長」、国会の証人喚問で虚偽の陳述をしたことについても「意図的ではない」と主張。国民に対し謝罪の言葉を繰り返しつつも、妻の病気や経済的苦境など個人的な事情をつまびらかにするなどして、ことさらに同情を引いた。
かつてのトップの末路に部下たちは無関心だ。彼の残した「負の遺産」をどう処理するかに心を砕かなくてはならないからだ。
前次官のゴルフ接待疑惑が浮上した昨年以来、防衛省はこの問題に振り回されてきた。スキャンダルも定期的に噴出している。国民の眼差(まなざ)しは日に日に厳しくなり、「庁に格下げすべし」という意見も出てきた。職業に誇りを持てず、転職を考えていると告白する若手も少なくない。
「人事や防衛装備品の過大請求問題など、守屋事件の尾はまだまだ引いています」
そう愚痴をこぼす彼らと、在職中の功績を引き合いに出して「功罪相償うもの」と法廷で訴える前次官。その図は、前次官の感覚が今もって現場からかけ離れている事実を露呈している。自己のキャリアを誰より評価していたのは恐らく本人だったのだろう。(ルポライター)
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