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【ノーベル物理学賞】素粒子物理学の基礎「標準理論」を築く 小林、益川両氏 (1/2ページ)

2008.10.7 19:45
このニュースのトピックスノーベル賞
ノーベル物理学賞受賞が決まり、記者会見で笑顔の益川敏英・京都産業大教授=7日午後7時20分、京都市左京区の京都産業大学ノーベル物理学賞受賞が決まり、記者会見で笑顔の益川敏英・京都産業大教授=7日午後7時20分、京都市左京区の京都産業大学

 ノーベル物理学賞を授賞した高エネルギー加速器研究機構の小林誠名誉教授(64)と益川敏英京都大名誉教授(68)=京都産業大教授=は「小林・益川理論」による素粒子物理学への貢献が授賞理由となった。宇宙や物質の成り立ちにかかわる根源的な現象を理論的に解明し、素粒子物理学の基礎となる「標準理論」を築いた功績が評価された。

 日本人のノーベル賞受賞者は2002年の小柴昌俊氏(物理学)、田中耕一氏(化学)以来で、計14人(一緒に受賞した南部陽一郎氏は東京生まれだが、米国籍を取得しており、南部氏を入れれば15人)になった。物理学賞は故湯川秀樹氏、故朝永振一郎氏、江崎玲於奈氏、小柴氏に続く受賞。授賞式は12月10日、ストックホルムで行われる。

 宇宙は約137億年前、「ビッグバン」と呼ばれる大爆発によって誕生した。その直後、物質を構成するクオークや電子などの「粒子」と、質量が同じで電荷が反対の「反粒子」が同じ数だけ生まれた。

 粒子と反粒子が出合うと、光を放ってどちらも消滅してしまう不思議な性質がある。このため両者がいつまでも併存していると、宇宙には物質がなくなってしまう。ところが現在の宇宙では反粒子は見当たらず、粒子だけが生き残り、銀河や太陽系が生まれた。

 反粒子が宇宙から消えたのは、粒子と比べて電荷以外にもわずかな性質の違いがあり、反粒子の方が生き残る確率が低いためだ。この両者の性質の違いは「CP対称性の破れ」と呼ばれ、その仕組みは素粒子物理学の大きな謎だった。

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ノーベル物理学賞を受賞した(左から)小林誠、益川敏英、南部陽一郎の3氏
小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授
ノーベル物理学賞受賞が決まり、記者会見で笑顔の益川敏英・京都産業大教授=7日午後7時20分、京都市左京区の京都産業大学
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