[PR]
ニュース: 文化 RSS feed
『ベイジン』著者、真山仁さん 全く知らなかった隣国 (1/2ページ)
企業買収や投資ファンドをテーマにした『ハゲタカ』『バイアウト』の著者、真山仁さん(46)が、新著『ベイジン』(東洋経済新報社)で、中国の原子力発電所開発をテーマに筆をとった。
2008年8月。北京五輪開幕に合わせ、中国は世界最大の原子力発電所の始動を計画する。しかし、それは「クライシス(危機)」への幕開けでもあった−。生々しい共産党の権力争いや中国人の心理描写は、中国ウォッチャーであるかのようだが、書くきっかけは3年前、初めて訪れた中国旅行だった。
「隣国でありながら中国のことを全く知らなかったと実感しました」
目のあたりにした上海や北京はすでに東京と遜色(そんしょく)のない「先進国」だった。日本で巷(ちまた)に広がる「だから中国は…」といった中国像にも疑問を感じた。
「なまじ外見が似ているから理解し合えると誤解し、それが裏切られた時に感情が近親憎悪に向かってしまう。憶測だけでとらえるのは日中双方にとって不幸ではないかと…」
格差を是正し弱者を重視する「和諧(調和)社会」を掲げる胡錦涛政権と金権体質の上海グループとの政治抗争を彷彿(ほうふつ)とさせるエピソードや、天安門事件、民工(出稼ぎ農民)などセンシティブな問題も織り込み、「理解不能な中国」の実像を、日本の技術者と中国の若手官僚との葛藤(かっとう)を描く中で解き明かす。
「交渉、だましあいの世界で生きている中国を描くことで、彼らの言動には理由がある、ということを伝えたかった」
このニュースの写真
関連ニュース
[PR]
[PR]


