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高松塚、白虎劣化は人災か カビ除去で輪郭薄れたと日誌
このニュースのトピックス:歴史・考古学
国宝壁画保存のため昨年、石室解体が行われた高松塚古墳(奈良県明日香村)の壁画劣化の象徴とされる西壁の「白虎」について、昭和55〜56年の修復担当者の作業日誌に、「白虎上のカビを除去すると、線描が不明になった」との記載があることが27日、分かった。
白虎については、退色しやすい植物染料の藍(あい)で描かれたため薄れたとの見方もある一方、カビ除去に伴う人災の側面もある可能性が浮上。文化庁は今後さらに原因を調査する。
同日、奈良市内で開かれた同庁の「壁画劣化原因調査検討会」で報告された。同古墳では昭和47年の壁画発見以降、石室内の壁画修復や点検が行われていたが、55年12月19日付の作業日誌に「白虎の上黒色部筆にて払い」、約1カ月後の56年1月13日付の日誌には「黒いカビ汚れと一緒になって線描が不明」との記載があった。
このため、55年12月9日と、56年2月8日撮影の写真を比較すると、頭から首にかけての描線が薄れているのが確認できたという。
同庁は「この時期に壁画に何らかの変化があったことは明らかで、劣化に大きく影響している」とし、今後、日誌に記されたカビ除去用の薬剤の壁画への影響などを詳しく調べることにしている。
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