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本を売るなら新刊書店!? 出版不況…古書販売に力 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:文学・書籍
新刊書店が古書を販売する動きが目立ってきた。絶版や品切れの希少本を並べるだけでなく、読み終わった本を店頭で買い取る新刊書店チェーンも出ている。本離れやインターネットの普及などで出版市場が縮小し、本の“寿命”も短くなる一方。新刊だけにこだわっていては、客が求める品ぞろえを提供できない、という事情もあるようだ。(海老沢類)
三省堂書店神保町本店(東京)は、昨年10月からSF限定で古書専用棚を設けている。「坪当たりの売り上げは新刊書の1・5倍。コアなファンが多く、集客増にもつながっている」。手塚幸弘・社長室長は上々の手応えに目を細くする。
古書の棚はSFの新刊が並ぶすぐ横にある。古書サイト「スーパー源氏」を運営する紫式部(横浜市)の協力で、絶版・品切れの古書約200冊をそろえ、1冊数百円から2000円程度で販売している。昨年夏に期間限定で行ったSF古書フェアが大好評。もともとSFの品ぞろえが強みだったこともあり、古書棚の常設に踏み切った。手塚室長は「古書を置けば幅広い品ぞろえができる。ミステリーや時代小説に広げても面白いかもしれない」と話す。
同じ神保町にある東京堂書店も「フェアでの売れ行きが好調だった」として、今年3月に文庫古書の在庫をこれまでの倍の1万冊に増やした。
新刊書店が古書販売に力を入れる背景には、長引く出版不況への危機感がある。出版科学研究所の推計によると、平成19年の書籍・雑誌の販売金額は前年比3・1%減の約2兆853億円。若年層の本離れなどが響き、この10年だけで約20%も減った。書店の淘汰(とうた)も急速に進んでおり、他店との差別化を図るために自ら買い取りに乗り出す店も増えている。
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