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海底は「古細菌」の“楽園” 極限に適応?定説覆す
■探査船「ちきゅう」初成果
海底の土壌に生息する微生物の中で、これまでは“少数派”と考えられていた古細菌(こさいきん)と呼ばれる極限環境に適応したグループが全体の9割を占めていることが、海洋研究開発機構とドイツ・ブレーメン大の共同研究で分かった。定説を覆す発見として、20日付の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表された。
微生物の多くは、大腸菌や納豆菌などのバクテリア(真正細菌)と、高温高圧といった極限環境にも適応する古細菌に分けられる。これまで、海底の土壌に生息するのは、ほとんどがバクテリアとされてきた。
研究グループは下北半島沖や紀伊半島沖、カナダ沖、ペルー沖の太平洋と、ベネズエラ沖の大西洋、黒海など世界16カ所で、最大深さ約370メートルまで掘削して海底の泥を採取して調べた。
バクテリアと古細菌では細胞膜をつくる脂質の構造が異なることを利用した新しい手法で分析。その結果、海底下1メートル以上の深さでは、平均して古細菌が87%、バクテリアが13%だったことが分かった。
海洋機構は「栄養や酸素に乏しいことと関係があるのだろう。今後、さらに深い場所を調べたい」としている。
研究には、海洋機構の地球深部探査船「ちきゅう」が採取した土壌も使用。平成17年に運用が始まったちきゅうによる、初の本格的な研究成果となった。
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