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【断 佐々木譲】官製談合が終わるとき
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このところ、国交省北海道局や北海道開発局による官製談合が、立て続けに摘発されている。
それが国策捜査かどうかはべつにしても、これらは北海道の住民にとって、絶対的な権力を持っていると見えていた官僚機構だ。なにせ国費を振り分ける力を持っているのである。どんな無理も聞かせていただく、というのが、これらの役所と北海道の関連団体との関係だった。
なのにこれらの機構がいま、相次ぐ幹部逮捕でぼろぼろになっている。福田総理も、開発局は解体すると取れる発言をした。北海道の公共工事発注をめぐるシステムは、どうやら全面的に様変わりする空気だ。
すると気になるのは、関係企業に天下っていたOBたちの人生である。これまでは北海道局や開発局から公共工事を取ってくることで、彼らは1000万円レベルと言われる給料を保証されていた。なのに発注元の機構が消えるとしたら、OBたちは企業にとってただの穀(ごく)つぶしとなる。いま企業には穀つぶしを養っている余力はない。彼らの放出にかかるだろう。
意地の悪い興味で思う。そういう人たちは、その後どうなるのだろう。人生60歳過ぎまでふんぞり返って生きてきた元役人たちに、謙虚な再就職活動などありえない。次の仕事を見つけるのは容易ではあるまい。
いや、彼らはそこまで見込んで、もうひそかにべつのセカンドライフ・プランを作り上げているか。あるいは十分に貯(た)め込んだカネで、ゆうゆうと海外隠居生活だろうか。(作家)