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【聖地巡礼】キリストの墓(上) きっかけは「竹内文書」 (1/4ページ)
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まず写真を見てほしい。土饅頭(どまんじゅう)の上に十字架が立てられた写真を。なにあろう、これが「キリストの墓」と伝えられるものだ。場所は青森県新郷村(旧戸来(へらい)村)。八戸の西に位置する典型的な中山間地の村である。現在の人口は3000弱。キリストが磔刑(たっけい)に処せられたゴルゴタの丘からはるかかなたのこの地に、どうして「キリストの墓」伝承が生じたのか。その背景を探りながら、人間が「聖地」を求める心性についても考えてみようと思う。
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新郷村の「キリストの墓」伝承は、源義経がジンギスカンになったというのに匹敵する荒唐無稽(むけい)なおとぎ話である、と常識のある者なら考えるだろう。確かにその通り。新郷村の人々もそうだ、と思う。ただ、おとぎ話を紡ぎたくなるような興味深い事実が新郷村にはいくつかあったのである。
この伝承の起源はきわめて明確だ。昭和10年8月、奇妙な一行が戸来村を訪問したことから始まる。『新郷村史』にはこう記されている。



