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石橋信夫記念館開館1周年特別企画・大和ハウス文化フォーラム (4/5ページ)
このニュースのトピックス:美術・芸術
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≪劇画家 池田理代子氏≫
■若い気概に富んだ王子様
1992年から1994年にかけて劇画『聖徳太子』という作品を描いた。すでに聖徳太子を取り上げた漫画はあったが、どれも正史といったものではなかった。作品としては非常に優れているが、もし聖徳太子の伝記だと子供たちが思ってしまったら問題があるのでは、と考えていた。そういうとき、四天王寺(大阪市天王寺区)から、聖徳太子の歴史的な姿を描いてほしいという話があった。
仏教界からの依頼ということで、朝鮮半島に渡って調査を行い、特別な資料まで読ませてもらった。そのなかで、聖徳太子は歴史の偉人であって、生身の人間であるということを考える人が少なかったのではないかと気づいた。創作にあたっては、分からない点や時代考証的な問題もあり、どうやって描いていけばいいのだろうかと悩んだ。
聖徳太子は、血なまぐさい争乱のなかにあって、冠位十二階や十七条憲法を制定した。いろんなことを考え合わせると、誰も成し遂げたことのないことをやってやろう−という若い気概に富んだ人物だったのではないかと感じられた。そこで初めて、聖徳太子が生きた青年として作品のなかで動きだした。
偉そうにヒゲをはやしてる姿しか知らない人がほとんどだと思うが、実はそうじゃない。跳ねっ返りで、ほかの豪族や貴族たちから見ると、ちょっと危なくて、何をやらかすか分からないような王子様という像ができあがった。
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【プロフィル】池田理代子
いけだ・りよこ 昭和22年、大阪府生まれ。劇画家。大学在学中に描き始めた『ベルサイユのばら』が大ヒット。その後、『女帝エカテリーナ』『聖徳太子』などを発表。平成7年に東京音楽大学に入学、声楽家としても活躍中。





