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【すごいぞ日本】ファイルIII 心やさし(6)念じれば動くロボット (1/2ページ)

2008.5.16 07:44
このニュースのトピックスすごいぞ日本
電気通信大の田中一男教授が開発した脳波で動く車いす=東京都調布市電気通信大の田中一男教授が開発した脳波で動く車いす=東京都調布市

 ■念じれば動くロボット

 念じるだけで、自分の手足のように機械が動く。夢のようなロボットの開発がいま、現実に進められている。「ブレーン・マシン・インターフェース」(BMI)。脳科学と機械工学を結びつける最先端の研究領域だ。

 電気通信大の田中一男教授(45)は、脳波で動く車いすを開発した。

 電動車いすに小型の脳波計とノートパソコンを載せて学生が座り、目を閉じて一定のイメージを思い浮かべると、車いすが左右に移動する。学生の頭に張られた12カ所の電極から脳波を読み取って動くのだ。

 学生は「右に行け」とか「左に行け」といった直接的な命令を念じているわけではない。たとえば、「浜辺の風景」を思い浮かべると「右」、「九九の計算」を考えたときには「左」。車いすの動きとは無関係な事柄を命令信号として使い分ける。

 ≪風景≫と≪計算≫のように、脳を使う場所が大きく異なる事象の方が、脳波のパターンの違いを読み取りやすい。成功率は約8割、個人差もある。実用化への課題は多いが、田中教授の夢はふくらむ。

 「将来はイヤホン型の装置で脳波を読み取り、電波に乗せて互いに気持ちを伝え合う『脳波携帯電話』ができるかもしれない」

 リモコンもキーボードも介さず、脳の信号で機械を動かす。それがBMIだ。脳科学の発展に伴い、ここ10年間で急速に進歩した研究領域だという。

 脳波以外の検出方法もあり、脊髄(せきずい)損傷患者の意思表示の手段や、義手の開発などにつながることが期待されている。

 先端的な研究が進む米国では、患者の脳に剣山のような電極を刺し、信号を直接取り出す臨床試験が行われている。この方法は高精度の信号が得られる半面、患者への負担が大きい。

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電気通信大の田中一男教授が開発した脳波で動く車いす=東京都調布市

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