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被葬者の木棺は朱色 天武天皇系の証しか キトラ古墳
このニュースのトピックス:歴史・考古学
極彩色壁画が描かれたキトラ古墳(奈良県明日香村、7世紀末)で被葬者が納められていた木棺は、全面が朱色の漆で彩られていたことが15日、奈良文化財研究所などの調査で分かった。飛鳥時代の天武天皇を納めた棺(ひつぎ)も朱色だったとみられており、キトラ古墳の被葬者が、天武天皇の皇子の高市皇子(たけちのみこ)だったとする一説の補強材料として注目されそうだ。
同古墳の石室から木棺に塗られていた朱と黒色の数センチ大の漆片が1万点以上出土。その後の調査で、木棺は全面が朱色で、黒漆が塗られた木製棺台に載せられた重厚感ある構造だったことがわかった。
調査した高橋克壽・花園大准教授(考古学)は「木棺の漆は身分によって色を使い分けていた可能性もあり、他の古墳の調査も必要」と話した。
猪熊兼勝・京都橘大名誉教授(考古学)の話 「天武天皇と同じ朱色の棺だったことから、キトラの被葬者は、皇太子と同等の高位にいた高市皇子の可能性が高まった。天武天皇には布と漆を重ね合わせたより格が上の『夾紵(きょうちょ)棺』を用いており、木棺の皇子と厳格に区別したのだろう」



