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【すごいぞ日本】ファイルIII 心やさし(5)“分身”で探る「存在感」 (1/2ページ)

2008.5.15 07:57
このニュースのトピックスすごいぞ日本
ATR知能ロボティクス研究所が開発した石黒浩・大阪大大学院教授(左)にそっくりのアンドロイド(撮影・安元雄太)ATR知能ロボティクス研究所が開発した石黒浩・大阪大大学院教授(左)にそっくりのアンドロイド(撮影・安元雄太)

 ■“分身”で探る「存在感」

 研究室のいすにどっかりと腰を下ろし、にらみを利かす。そのこわもての教官がロボットだということにすぐ気付く人は、まずいない。国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)の知能ロボティクス研究所客員室長を務める石黒浩・大阪大大学院教授(44)が開発した自分そっくりのアンドロイドだ。

 MRI(磁気共鳴画像装置)で頭骨を撮影し、顔面を型取りして自分のコピーを作った。軟らかいシリコーンでみけんのしわや素肌の質感を忠実に再現し、頭髪の生え際には自分の髪の毛を植えた。眼鏡や服も自分と同じものだ。体は自然な感じで、わずかながら常に動いている。まばたきもするし、本人の癖をまねて貧乏ゆすりまでする。ちょっと不気味だ。

 石黒さん自身が「鏡を見ているようだ」という。

 この「分身」を石黒さんは「双子(ジェミン)のような」という意味の「ジェミノイド」と名付けた。ヒューマノイド(人間型ロボット)と違って、外見まで人に似せたアンドロイドを作ったのは「人間らしさ、人間の存在感とは何かを探るため」という。

 離れた場所で石黒さんが話をする。声と唇の動きがインターネットで送られ、ジェミノイドは約0・5秒後、同じように“発声”する。学生はロボットだと分かっていても、そこに「教授の威光」を感じ取る。

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ATR知能ロボティクス研究所が開発した石黒浩・大阪大大学院教授(左)にそっくりのアンドロイド(撮影・安元雄太)

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