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【すごいぞ日本】ファイルIII 心やさし(3)背筋を伸ばして歩く (2/2ページ)
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アシモの開発に当初から携わってきた広瀬真人上席研究員(52)によると、ホンダのロボット研究は86年、「鉄腕アトムをつくれ」を合言葉に始まった。当初メンバーは4人。14年後のアシモはデザインも機能も完成度が高く、「世界のホンダ」がロボット開発に本腰を入れていることを強く印象づけた。
二足歩行ロボットの開発で、日本と欧米には「自動車と遊園地のゴーカートくらいの差がある」と高西教授は語る。キリスト教文化圏ともいうべき欧米の社会には、機械を人間に近づけることへの根強い抵抗があり、高西教授と親しい米マサチューセッツ工科大の研究者には年数通の脅迫状が送りつけられるという。
この点はロボット研究において日本の比較優位をもたらす条件だが、同時に世界を視野に置き、きちんと認識すべき留意事項でもある。「文化、宗教観の違いが捕鯨問題のような対立を生み、日本非難につながることは、ヒューマノイドでは避けなければならない」と高西教授は指摘する。
ホンダはこの点に配慮して、研究に着手したころにローマ法王庁の見解を確かめた。「人間型ロボットを開発する能力を人に与えたのも神だから」と、法王庁はヒューマノイド開発を容認したという。
日本のロボットアニメに触発された世代を中心に、現在は欧米のヒューマノイド研究も盛んになりつつある。日本発祥のロボット研究の歴史をたどると、その源流はアニメを超え、江戸時代の「からくり人形」に行き着く。(小野晋史)

