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【すごいぞ日本】ファイルIII 心やさし(3)背筋を伸ばして歩く (1/2ページ)
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■背筋を伸ばして歩く
人が歩くという基本動作でさえ、機械で忠実に再現することは難しい。東京都新宿区にある早稲田大学理工学術院、高西淳夫教授(52)の研究室で4月23日、フランスから訪れた人工知能などの研究者を前に人間型ロボット「WABIAN(ワビアン)−2R」がゆっくりと歩き出した。ひざを伸ばし、すっと直立した歩行姿勢。フランス人研究者から姿勢制御などに関して熱心な質問が相次いだ。
身長147・5センチ、体重64・5キロ。ワビアン−2Rは全身41カ所の関節にセンサーが3個ずつ取り付けられ、背中のコンピューターで姿勢を制御している。従来のロボットにはなかった骨盤の動きを持たせることで、人間そっくりの歩き方を実現した。ひざを曲げてやや前かがみに歩くこれまでの二足歩行ロボットとは明らかに違う。
早稲田大のヒューマノイド(人間型ロボット)研究は1966(昭和41)年、高西教授の恩師の故加藤一郎教授を中心に始まった。何のためにロボットを歩かせるのか。周囲の反応は冷ややかだったが、加藤教授はサービス分野や医療・介護への応用に重点を置き、「形と機能を人間にしていく」ことにこだわった。
世界初の全身型二足歩行ロボットが完成したのは7年後の73年のことだ。加藤教授は「21世紀はマイロボットとサイボーグの時代になる」と予見していた。そのサイボーグの時代は筑波大学の山海嘉之教授(49)が開発したロボットスーツ「HAL」が幕開けを告げた。一方、1人1台のマイロボット時代が近づいたことを実感させたのは、ホンダが2000年に発表した二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」だろう。

