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【断 潮匡人】NHKはタカ派、ハト派?
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ついに米国が「シリアの核施設建設に北朝鮮が協力していた証拠」を公表した。5月4日夜、NHK総合テレビ「海外ネットワーク」のキャスターは北の核開発申告に触れ、こう述べた。
「申告は、かなりの曖昧(あいまい)さを残したものにならざるを得なくなっているようです。ただアメリカが成果を急ぐあまり、核の拡散を追及することに及び腰だという印象を与えてしまえば、北朝鮮を本気で核の放棄に向かわせる圧力を欠いてしまうのではないか。そんな懸念が高まっています」
その通り。申告は「完全かつ正確で検証可能」が必須条件。日米韓は北への「圧力」を緩めてはならない。いまテロ支援国リストから北を削除するなど論外だ。
珍しくNHKがタカ派的な圧力路線に理解を示した、と拍手喝采(かつさい)するのは早計に過ぎよう。なぜなら4月20日の放送で、同じ番組キャスターが新韓国大統領の訪米訪日を、こう評したからだ。
「日米韓の関係が密接になればなるほど、北朝鮮が態度を硬化するリスクも増えることになります。核問題、そして拉致問題を解決するためにも、北朝鮮を孤立化させない外交のバランス感覚が問われることになりそうです」
要するに「圧力」ではなく「対話」を求めたハト派の論評だ。わずか2週間の路線転換。これではタカでもハトでもない、ただの風見鶏ではないか。
因(ちな)みに「孤立化」は重ね言葉(「化」は余計)。言葉ではなく、路線を重ねて頂きたい。(評論家 潮匡人)