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銅鐸片出土、リサイクル用に壊す? 奈良・大福遺跡で見つかる
このニュースのトピックス:歴史・考古学
奈良県桜井市の大福遺跡で、弥生時代末〜古墳時代初め(2世紀末〜3世紀初め)の銅鐸(どうたく)の破片や青銅器の鋳型が見つかり、市教委が30日発表した。弥生時代に祭祀(さいし)に使われた銅鐸が、古墳時代の幕開けとともに不要になり、他の青銅品にリサイクルするために壊されたという。
同遺跡では昭和60年、地中に埋められた銅鐸が完全な形で出土。スクラップされる一方で大切に埋められた銅鐸もあり、“明暗”を分けた銅鐸最後の姿を知る貴重な資料になりそうだ。
銅鐸片(縦6センチ、横5センチ)は全長1メートル前後の大型銅鐸の一部とみられ、銅を溶かす炉に空気を送る土製の送風管(長さ20センチ)や鋳型の破片とともに出土した。
市教委は、遺跡内で数十年間使っていた銅鐸を破壊し、高温で溶かして鋳型に流し込み、矢じりなどにリサイクルしたと推定。同遺跡は、初期大和政権の中心で、邪馬台国の候補地とされる纒向(まきむく)遺跡の南約2キロに位置していることから、弥生時代に神として祭られた銅鐸が、古墳時代の新しい王権の誕生によって意図的に壊されたとみられている。


