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【紙面批評】帝塚山大学教授・中川幾郎 「橋下改革」への疑問 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:橋下府政
大阪府の橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)が策定した「財政再建プログラム試案」について、改革PTと担当部局との議論が報道陣への公開のもとに始まった。このような手法は、北川正恭氏の三重県知事時代に前例があるという(産経23日付夕刊)。だが、これに先立つ府内市町村長との意見交換会では、涙を流す「改革派知事」と「抵抗勢力」の市町村長という余りにも単純な色分けが、報道などで目立った。
削減対象となっている市町村への支出金の大半は、府と市町村とのいわば協力事業が中心である。かけたハシゴを突然に外された立場の市町村長が当惑し、異論を示すのは、感情論ではなくむしろ当然といえよう。産経には劇場型に流れて「知事の涙」などにとらわれず、そこにある構造的な問題を客観的かつ正確に報じてほしい。
およそ公共経営には、理念(立脚する価値観)なくして政策目標なく、政策目標なくして計画・事業は存在しない。導入された新たな理念は何か。そのもとに、どのような政策目標の変更と計画・事業の変更があるのかが問われているのである。そこではストーリーを示し、政策の優先劣後を明確にしなければならない。これはどのような改革にも不可欠なことである。