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【科学】シーラカンスの稚魚 タンザニアから東京工業大学に寄贈
「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスの稚魚がタンザニア政府から東京工業大に寄贈され、横浜市緑区の同大大学院に3月28日、到着した。稚魚の標本は非常に珍しく、国内での研究は初めてという。
昨年12月、タンザニア沖で捕獲された雌のおなかの中にいた稚魚10匹で、全長は約30センチ。同国政府と共同研究している岡田典弘大学院教授に贈られた。
シーラカンスは約3億8000万年前に出現して以来、ほとんど姿を変えていない謎の古代魚。足のような太いひれを持ち、魚類が陸上動物へ進化した名残をとどめる。雌の胎内で卵が孵化(ふか)し、稚魚の状態で生まれる特徴がある。
岡田教授らは、稚魚のひれや臓器で働いている遺伝子を調べ、陸上動物や成魚などと比較することで進化や成長の過程を探る。出産直前に捕獲されたため保存状態が良好で、研究に適しているという。
シーラカンスに詳しい国立科学博物館名誉研究員の上野輝弥博士は「稚魚はカナダや米国などで研究例があるが、国内では聞いたことがない。解剖学的にも非常に貴重な標本だ」と話している。(長内洋介)

