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iPS・山中伸弥教授の講演要旨

2008.4.17 23:21
このニュースのトピックス人工多能性幹細胞(iPS細胞)

 京都大の山中伸弥教授が17日、「iPS細胞研究産業応用懇話会」で行った講演の主な内容は次の通り。

 iPS細胞の研究は1999年末から始め、2006年にマウスで、昨年にはヒトでもiPS細胞ができることを報告した。これまで(受精卵からつくる)ES細胞(胚性幹細胞)のような研究はさまざまな規制があり、限られた人が研究を行っていたが、iPS細胞の技術は多くの人が研究を行うことができる。これまで以上に研究開発のスピードが速まると思う。

 病気の方も含め多くの人から少しだけ体の細胞をいただければ、その細胞からiPS細胞を作り、そこからさまざまな細胞に分化させることができる。病気の原因解明や薬効、より副作用の少ない薬の開発が比較的近い将来可能になる。将来、安全性が担保できれば細胞移植や、再生医療実現の可能性もある。

 私たちが行っているのは単なる基礎研究ではなく、応用を目指した研究。研究拠点のiPS細胞研究センターは、1日も早く応用を図るため国内外の研究者にも門戸を開いている。

 アメリカの3大学と、某製薬会社もヒトのiPS細胞樹立に成功しているようだ。海外の大学には巨額の研究費が流れている。日本でも文部科学省と科学技術振興機構の迅速な援助があり、3月には(京大のほか東大や慶応大などに)4つの研究拠点が設置された。それぞれ役割分担をしながら研究を進めていきたい。

 iPS細胞は日本では再生医療に目が向いているが、アメリカで行われている研究のほとんどは病気の原因解明や薬効、副作用が少ない薬をつくることへの応用。産業界に期待したいのはこちらで、ここ5年ぐらいの間を考えると、非常に大事な研究になると思う。

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