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平城宮跡東方官衙地区出土の木簡群、宮跡最多規模か 軍隊関連の記述確認、“国防”知る資料に
このニュースのトピックス:歴史・考古学
奈良時代に霞が関のような官庁街だったとみられる平城宮跡(奈良市)の東方官衙(かんが)地区で、最近出土した木簡の量が約3500点に及び、これまでの出土ペースや堆積(たいせき)状況から、同宮跡出土の木簡群では最多規模となる見通しとなったことが15日、分かった。奈良文化財研究所は「総点数は数万点に及ぶのでは」と推測。宮城を守った軍隊組織「衛府(えふ)」に関する記述が多く、天皇などへの警護の実態を知る上での貴重な資料として期待され、今後全容解明が進められる。
今回の木簡群は、同地区の東側区画の穴(直径約6メートル)から見つかった。奈良時代末期のものとみられ、木簡転用のため文字を削った削りくずがほとんどだが、「近衛(このえ)」など衛府の役職名などが記されたものが複数あり、「大宮」など警備対象を示すとみられる木簡も確認された。
堆積層の状況などから、出土したのはまだ一部とみられ、同研究所では今年秋以降にさらに発掘を行い、出土品の洗浄・解析も進めていくことにしている。
平城宮跡でこれまで出土した木簡は、削りくずを含めて計約5万点。うち最多の木簡群は、式部省に関係する約1万3000点だった。今回の木簡群の規模は、これを超える可能性があるとみられている。
同研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「まだ部分的な調査で、長屋王邸跡(奈良市)から出土した木簡群(3万数千点)に匹敵する点数の可能性もある。木簡の使い方などを研究する上でも貴重な資料となる」と話している。

