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【正論】文化庁の映画助成 私の作品が落とされた理由は 精神科医、国際医療福祉大学教授・和田秀樹 (2/3ページ)
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現実には、ことさら日本人による韓国人差別を強調する映画が助成を受けたりするが、ここにきて靖国神社を題材にした中国人監督のドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』に助成していたことが物議を醸している。
実は、『受験のシンデレラ』は落とされた。有識者による「精力的かつ慎重な審査」によるものだそうだが、そこで並か下の評価を受けたことになる。しかし、この作品はモナコ国際映画祭では最優秀作品賞を受けている。
歴史の浅い小規模な映画祭ではあるが、カンヌで監督賞を取ったパーヴェル・ルンギン監督の新作や、ハリソン・フォードがナレーターを務めるダライ・ラマのドキュメンタリーなどを抑えての受賞であるから、並か下という質ではないと信じている。
映画は死を宣告された男が医療用モルヒネの助けを借りながら、残りの人生でやれるだけの仕事をするという設定である。平成18年に制定されたがん対策基本法の精神に基づいて、緩和ケアの啓蒙にも貢献できると信じる。
この法律ができたにもかかわらず、日本では医療用のモルヒネの普及が遅れ、アメリカの4分の1しか用いられない。がん患者の8割は激痛に苦しみながら死んでいく現状を踏まえてのことだ。
受験勉強の勧め原因?
とすると、子供に受験勉強を勧めるという映画のもう一つのテーマが気に入らなかったのかと思えてならない。
歴代の文化庁長官の顔ぶれをみても、ゆとり教育の学習指導要領を答申した教育課程審議会会長や、ゆとり教育の理論的バックボーンの1人であった高名な学者らが顔を連ねているし、そのスポークスマンだった寺脇研氏は、映画助成を管轄する文化部長であったこともある。

