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奈良時代のヒノキの巨大井戸出土 大和郡山

2008.4.1 22:04
このニュースのトピックス歴史・考古学
ヒノキをくり抜いた奈良時代の巨大な井戸枠ヒノキをくり抜いた奈良時代の巨大な井戸枠

 奈良県大和郡山市の横田堂垣内(かいと)遺跡で、奈良時代(8世紀)直径1メートル、長さ3メートルの巨大な井戸枠が、県立橿原考古学研究所の発掘調査によって発見されていたことが1日、分かった。ヒノキの大木をくり抜いたもので、製作時の加工痕跡や木目などがはっきり確認できる。

 巨大な井戸枠は、製作時の加工痕跡など当時の状態をはっきりととどめており、極めて珍しい事例という。同遺跡は平城京の南端から約3キロ南に位置し、役所か寺院で使われた可能性が高い。

 井戸枠は直径1メートル、長さ3メートルで、地表に露出していた上端部以外は完全な状態で検出された。外面には「手斧(ちような)」と呼ばれる工具で削った痕跡が生々しく残っていた。井戸の中からは、つぼも見つかり、ひもをくくりつけて水をくみ上げるつるべに使われたとみられる。

 また、井戸枠の周囲には50センチ前後の平らな石が敷き詰められており、同研究所は、周囲の水はけを良くして水をくみやすくしたと推測している。

 井戸の近くでは、南北に規則正しく並ぶ複数の掘っ立て柱建物跡も検出。同研究所は「これほど大きな井戸が当時の状態で残っているのは珍しく、遺跡一帯に役所や寺院があったのではないか」とみている。

 古代の井戸としては、同県斑鳩町の法起寺近くで出土した飛鳥時代のくり抜き井戸(直径1・3〜0・8メートル、長さ6・8メートル)が国内最大級として知られ、聖徳太子の岡本宮の井戸との説もある。藤原京や平城京では深さ2〜3メートル前後の井戸が多数見つかっているが、くり抜き井戸ではなく、板材を組み合わせた構造のものが多い。

 現場はすでに埋め戻されている。

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ヒノキをくり抜いた奈良時代の巨大な井戸枠
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