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平城宮跡で初の倉庫群が出土 米貯蔵の民部省廩院か
このニュースのトピックス:歴史・考古学
平城宮跡(奈良市)の東方官衙(かんが=役所)地区で奈良時代の礎石に建てた、瓦ぶきの建物跡2棟が見つかり、奈良文化財研究所が28日、発表した。高床式倉庫とみられ、平城宮の民部省が管轄し米倉だった可能性もあるといい、区画内には複数の倉庫が並んでいたと推測される。宮跡内で、倉庫群が出土するのは初めて。
朝堂院の東側約1300平方メートルを調査。東西約51メートル、南北推定最大90メートルにおよぶ2つの区画があることが判明し、西側区画から、多くの柱で支えられた建物跡が見つかった。いずれも溝に挟まれ、東西約18メートル、南北6メートルにわたって出土。南北は10メートル前後と推測され、礎石は最大約70センチだった。落ちていた破片から瓦ぶきとみられ、2棟は同規格の可能性が高いという。
平城宮跡では民部省の位置は分かっていないが、平安宮復元図に照らすと朝堂院東側にあり、近くに米を貯蔵した倉庫群「廩(りん)院」があったことなどから、米倉の可能性が浮上。全国から雑役に従事した衛士(えじ)らへ供する食料を蓄えたと考えられるという。
佐藤信・東京大学大学院教授(日本古代史)の話
「国家を代表する倉庫群だっただろう。廩院と確定するには調査を進めてほしいが、倉庫が立派なのは国家の威厳を保ち、衛士らの忠誠心を引き出すためではないか」


