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【秋山仁のこんなところにも数学が!】(10)何度折っても相似 (1/2ページ)
ある職場にフクシャチョウとあだ名が付いた人がいます。副社長ではありません。いつも複写室(コピー室)を独占していたのです。彼はコピー機の取り扱いに精通していて、「両面カラー印刷で片綴じ20部」なんていう複雑な注文も、素早く要望通りに作製してくれるそうです。
コピーといえば、A3、A4、A5、B4、B5などさまざまなサイズの用紙の間で自由自在に拡大・縮小できます。当たり前のようですが、これには紙の規格設計の妙が貢献しているのです。
A判の用紙は、縦と横の長さの比が1:√2 で面積が1m2の長方形の紙を基準としてつくられています。1:√2 という比は正方形の一辺と対角線の比です(図1)。この基準紙をA0判とし、半分に折ったものをA1、さらに半分に折ったものをA2…という具合に、次々に半分に折ることでA12判まで作られています。
B判は、縦、横の比率が1:√2 の長方形で面積が1 .5m2の紙を基準(B0)とし、同じように次々に半分に折っていくことでB1、B2…B12判まで作られています。
このとき、注目すべき点は、A判でもB判でも半分にして得られる長方形が元の長方形と同じ形(相似形)になっていることです。すなわちどの用紙も縦と横の比が1:√2 の長方形なのです。この性質のおかげで、拡大、縮小コピーをしても、違うサイズの用紙に元々の文章や図案が同じバランスでピタリと収まるのです。
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