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「関西文学」戦後2度目の休刊
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与謝野晶子らが参加した同人誌をルーツに100年以上の歴史を持つ関西の文芸誌「関西文学」が今月発刊の号で休刊する。部数減などが理由で、休刊は戦後2度目。同誌では「スポンサーを得て一日も早い復刊を目指したい」としている。
「関西文学」は、明治30年に浪華青年文学会が創刊し、与謝野晶子らが同人となった「よしあし草」から発展した同人誌で、これまでにも休刊や復刊を繰り返してきた。戦後は昭和38年に復刊、織田作之助賞の受賞作を掲載するなど関西の文学界を牽引(けんいん)してきた。
平成8年にも経営難で休刊に追い込まれたが、10年に同人らが前の発刊元の負債を引き継ぎ、不安定な状態のまま再び復刊。小説や詩、評論などを自由に発表する文芸サロンとして親しまれ、歌舞伎役者や演劇、宗教関係者のインタビュー記事も掲載。「関西文学新人賞」を設けるなど才能の発掘にも努めてきた。
小松左京さんも同人に名を連ねたことがあるなど雑誌を介して文化人の交流も活発だったが、最近は同人や会員が減り、月刊だったペースも隔月刊、季刊へと変更。10年の復刊直後は約2000部あった部数も最近は1000部を切るまでに落ち込み、今月発刊した第64号で休刊を決めた。
河内厚郎編集長は「関西文化の拠点として大きな理想を掲げてきたが、文学への関心が低くなるなど周囲の変化に十分対応できなかった」と残念がる。今後は大学などの支援を得た上で復刊を目指したいと言い、「歴史ある総合文芸誌の灯を守りたい」と話している。
◆雑誌「上方芸能」の木津川計代表の話「関西在住の作家が少なくなる中で『関西文学』が果たしてきた役割は大きい。なのに、また休刊。元気がないといわれる大阪で文化までも求心力を失ったのかと寂しい限りだ」

