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きぼう 宇宙開発、自立への第1歩
このニュースのトピックス:宇宙
日本実験棟「きぼう」の船内保管室を搭載したスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げが成功し、わが国の宇宙開発は新たな一歩を踏み出した。国際宇宙ステーション(ISS)への設置が無事に完了すれば、日本の悲願だった有人宇宙拠点が誕生する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、きぼうの開発に20年以上の歳月をかけ、ISS関連の費用を含めると総額約6800億円の国費が投じられた。日本の宇宙技術の総力を結集した巨大プロジェクトだけに、来年3月にきぼうが完成するまでは気が抜けない。
JAXAはきぼうの開発を通じて、システム設計や安全管理といった有人宇宙技術の獲得を目指してきた。保管室の運用が始まれば、その技術的な検証も可能となり、目標とする「2025年までの有人飛行」に向けて前進する。
きぼうの目的は、無重力・真空状態を利用した新材料の開発や生物実験だ。日本が自由に利用できる“宇宙研究室”を長期間にわたって運用することで、学術や産業界への貢献が期待できる。
ISSが完成する2010年、米国はシャトルを引退させる。シャトル引退後の物資補給で国際的な義務を負う日本は、ISSへの物資補給機「HTV」を開発中で、来年夏にH2Aロケットの増強型「H2B」での初打ち上げを予定している。
ISSときぼうは、日本の宇宙開発の中心に据えられてきたが、これまでは米国への依存度が極めて高かった。きぼうを完成させ輸送手段も日本の技術で確立することが、「自立した宇宙開発」への第1歩にもなる。(小野晋史)