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マイナス50度に耐える月面テント 南極でテスト設置

2008.2.20 23:23
このニュースのトピックス宇宙
宇宙飛行士用の手袋を検査するILCドーバー社のウィリアム・アイリー品質検査部長。ILCはこのほど月面で生活するための居住設備を開発した(USA TODAY)宇宙飛行士用の手袋を検査するILCドーバー社のウィリアム・アイリー品質検査部長。ILCはこのほど月面で生活するための居住設備を開発した(USA TODAY)

 【フレデリカ(デラウェア州)=USA TODAY(ゲーリー・ヘイバー)】月面で6カ月間生活するための居住設備が実用テストのため、先月、南極大陸のマックマード米基地に設置された。

 青くスキー用パーカーを半分にした形のこの特殊テントは空気で膨らますタイプだが、時速160キロの風、氷点下50度の低温にも耐えられるように設計されている。

 壁に相当する幕は、ウレタンで表面加工された毛髪の10倍ほどの太さのナイロン繊維で織り上げられている。幕は3重構造で、内側の層の厚さは3・8センチもあり、熱が逃げるのを防ぐ。外側の層は内側の2層をカプセルで包む形になっている。これで、室内温度は18度に保てるという。大きさは4・8×7・2メートル。アーチ型の天井の高さは2・4メートル。重さ405キロ。

 製作したのは、1960年代から宇宙服を生産してきたILCドーバー社(デラウェア州フレデリカ)。昨年4月から設計に入り、11月に完成させた。ニュージーランド経由で南極基地に運び、設置した。

 来年にかけ、米航空宇宙局(NASA)と全米科学アカデミーによって実用実験が行われる。テント内にはモニターカメラが設置され、厳しい環境下での熱漏れ、空気が減った後の自動回復機能などをチェックするという。

 現地で設置作業に携わったILCのクレイグ・シャイヤー・プロジェクトリーダーは「キャンプをしている感じではなく、自宅にいる感じ。軽量だが耐久性、強度は優れている。全身を幕にぶつけても幕は傷まず、跳ね返されるだけ」と自信満々だ。

(c) 2008, USA TODAY International. Distributed by Tribune Media Services International.

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宇宙飛行士用の手袋を検査するILCドーバー社のウィリアム・アイリー品質検査部長。ILCはこのほど月面で生活するための居住設備を開発した(USA TODAY)
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