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【断 神田茜】コミュニティー能力を磨く
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女性同士はなぜ長時間立ち話ができるのだろうと子供のころ母親を見て思っていたが、気がつくと自分も最近よく近所の方と立ち話をしている。
若いときには苦手だった初対面のひととの会話もいつしか普通のことになっている。これは家庭や子供を持つようになると、地域や学校とのつながりが出来、参加しているうちに自然と「コミュニティー能力」が養われたということだろうか。「町内会」「自治会」「PTA」と地域社会での活動はたくさんある。そしてこれはどうしても女性が中心になっていることが多い。
それでは男性にそのような機会があるのだろうかと、ふと心配になることがある。大きなお世話と言われそうだが、それまで会社人間だった方々が定年を迎えてから地域のコミュニティーに参加して、うまくやっていけるのだろうか。現在のコミュニティーにはうまく活用されていないものもあり、男性の感覚で改革してもらいたい部分もあるのだが、不安もある。現役時代の肩書にこだわって上下関係ができ、ぎくしゃくはしないだろうか。
一方で保育園や幼稚園で父親たちが会をつくり、繋(つな)がろうとする試みが増えている。意外にこれが仕事上の肩書にこだわらず、いい関係ができるらしい。子供の話題が中心にあるからだ。新米の父親という共通の悩みや興味があるうちにコミュニティーを作っておけば、子供の成長とともにそのコミュニティーも成長していく。地域に仲間を作っておくことは後々助けになるだろう。
女性も男性も地域社会とのつながりは必要だろう。煩わしくてもコミュニティー能力を養うチャンスと思い、若いうちに参加するほうがお得だ。
(講談師)