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利根川教授、海馬の研究発表

2008.2.4 08:41
このニュースのトピックスサイエンス・生物
海馬に関する研究発表を理化学研究所のソファで行う利根川進教授海馬に関する研究発表を理化学研究所のソファで行う利根川進教授

 生きたマウスの脳の特定の神経回路を、自在に遮断したりつないだりできる技術を、ノーベル医学・生理学賞(1987年)を受賞した米マサチューセッツ工科大(MIT)の利根川進教授らのグループが開発し、米科学誌「サイエンス」(電子版)に発表した。

 神経回路のオン、オフを生きたままで操作できたのは初めて。利根川教授はこの技術を、MITがあるマサチューセッツ州に本拠地を置く大リーグ・レッドソックスの松坂大輔投手のニックネームと同じ「DICE−K」と命名した。

 記憶や学習をつかさどる脳神経のネットワークや機能解明に大きな前進をもたらす可能性があるという。

 利根川教授らは、遺伝子操作でつくられた特定の神経回路が「オフ」になるマウスに、神経回路を回復させる働きを持つ抗生物質(ドキシサイクリン)を与えることで、狙った神経回路で「オン」「オフ」を切り替えることに成功。この技術を使って、脳の海馬という部分の神経回路の一つが、短期間の記憶形成を担っていることを突き止めた。利根川教授は「遮断した神経回路は、スポーツの技量のように何度も練習して身に付ける記憶には影響がない。1度の経験で形成される記憶に関係している」と話している。(小野晋史)

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海馬に関する研究発表を理化学研究所のソファで行う利根川進教授
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