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若狭湾に異変、熱帯系の魚介類水揚げ相次ぐ 西日本各地で同様の傾向 (2/2ページ)
このほか、温暖な海域に生息し、日本近海では珍しいスギ(体長約1メートル)が昨夏初めて確認されるなど、“新顔”の魚介類は現在も増え続けている。
南方系の魚類が日本海の若狭湾で頻繁に確認されるようになったのは、湾内の海水温の上昇に加え、太平洋全域での温暖化傾向で、回遊魚の分布エリアが広がったことなどが要因とみられる。真冬の若狭湾の平均海水温は昭和60年以降10度を下回った年がなく、ここ10年間は平均11・1度で推移するなど、それ以前に比べて1度程度上昇しているという。
こうした変化は大阪湾でも顕著。沖縄付近を回遊する体長約2メートルにもなるロウニンアジなどが見つかっているほか、通常の倍以上に育った巨大なイシダイが釣れるなどしており、やはり海水温の変化が一因と指摘されている。
また周防灘では、干潟に温かい海に生息するナルトビエイがたびたび侵入、アサリなど漁業資源を食いあさる被害が出始めて、山口県などが大規模な駆除活動を行っている。
京都府立海洋センターの和田洋蔵主任研究員は「対馬海流に乗って冬のシーズンまで若狭湾で南洋系の魚類が多く見られるようになった。東シナ海の高温化も影響しており、京都の海の生態系にも異変が起きている」と話し、地球温暖化が京都の海と魚に与えた影響をまとめた研究成果を、近く同センターの機関誌に発表する予定。



