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ベーゴマの“先祖”出土相次ぐ 大阪の蔵屋敷や城下町跡から
ベーゴマのルーツである巻き貝を使った江戸時代の「バイゴマ」や、回転を安定させるために貝に流し込まれたとみられる鉛の詰め物などが、大阪市内の蔵屋敷や大坂城下町跡などから相次いで出土している。数年前に大流行したベーゴマをモチーフにした玩具「ベイブレード」の“先祖”ともいえる出土品。市文化財協会では「(日ごろ遊んでいる)おもちゃにも伝統の流れがあることを子供たちに知ってもらいたい」としている。
同協会によると、同市中央区道修町の大坂城下町跡にあった江戸中期の穴から平成18年春、小さな渦巻き型の鉛製品1個が出土、当初は金具の一部とみられていた。
しかし、資料整理中に、この鉛製品がちょうど入るような半分程度に切断されたバイガイの出土品が、数年前から北区や福島区の蔵屋敷のゴミ捨て場跡などから相次いで出土していたことが判明。形状や貝の加工具合を確かめ、文献をあたった結果、鉛製品はバイゴマの回転を安定させるための詰め物の重りと断定した。
当時のバイゴマも、盤上で回し、はじき出された方が負けという遊び方だったとみられるが、賭博性があることから、子供だけでなく大人も遊んでいたらしい。
西日本を中心に広く流行していたとみられるバイゴマだが、貝が壊れやすいこともあり、バイゴマ本体やその詰め物の出土は、全国的にもあまり例がない。住吉区苅田の江戸時代の遺跡からは、バイゴマの子供用ミニチュアとみられる土製品が見つかっている。
平成13、14年にベーゴマ型のおもちゃ、「ベイブレード」(タカラ製)が大流行するなど、コマ回しに夢中になる子供たちは今も多い。同協会では「『天下の台所』といわれた活気あふれる江戸時代の大坂の街を彷彿(ほうふつ)とさせる貴重な史料。今も昔も子供たちの遊びには共通点が少なくないことを知ってほしい」と話している。

