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幕府の“査察逃れ”指示した想定問答集 鳥取で古文書
江戸幕府が各藩の政治を監察するために派遣した役人「巡見使」の調査に対し、鳥取藩が村人に模範回答を指示した“想定問答集”など巡見使の視察に関する古文書が鳥取県智頭町で見つかり、町教委が28日発表した。年貢米を不正に取り立てていた藩が“査察逃れ”のために口裏合わせを持ちかけたことをうかがわせる記述もある。
町教委によると、古文書は、享保年間から天保年間にかけての約70点。江戸後期に智頭町で大庄屋を務めた石谷家の文書から見つかった。
このうち、天明7(1787)年の「御巡見様御用御窺(うかがい)帳」では、智頭郡大庄屋の石谷伝三郎が、巡見使の視察に備え、年貢や税金の取り立て状況など、質問されそうな項目を個条書きにして鳥取藩に回答を相談。藩が朱書きで模範回答を示している。
年貢米に関し、大庄屋が取り立ての際に使われている升についての対応を尋ねたところ、鳥取藩は「その件は別途、面談する」と回答。藩は幕府が統一基準とする「京升」より大きな「納升」で取り立てながら、「京升」分を上納していたとみられ、調査にあたった同町誌編纂(へんさん)専門員の村尾康礼さんは「藩が不正をごまかそうと、大庄屋と口裏合わせをしようとしたのだろう」と推測している。
古文書は2月1日〜同月29日、智頭町智頭の石谷家住宅(国登録有形文化財)で特別公開される。


