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芥川賞、直木賞 選考を振り返る (1/3ページ)
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第138回芥川賞・直木賞は、芥川賞に川上未映子さん(31)、直木賞には桜庭一樹さん(36)という女性2人に決まった。両賞とも選考委員会では激論が交わされ、受賞者の発表が通例よりもずいぶん遅れるほどだった。選考委員の講評から選考の経過を振り返る。
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■芥川賞、楊作品めぐり激論
16日午後5時から始まった選考委員会。議論は長引き、7時半ちかくになって、やっと芥川賞が発表された。川上さんの「乳と卵」は「文句なしの受賞」とされたが、9人の選考委員を代表して会見した池澤夏樹氏によると、一番時間を費したのは、中国人作家では初めてノミネートされた楊逸さんの「ワンちゃん」についてだったという。
今回の候補は計7作品だった。最初の投票で、田中慎弥さんの「切れた鎖」と中山智幸さんの「空で歌う」が落選。続いて、津村記久子さんの「カソウスキの行方」、西村賢太さんの「小銭をかぞえる」、山崎ナオコーラさんの「カツラ美容室別室」が落ちた。残ったのが楊さんと川上さんの作品だった。
初の中国人芥川賞作家が誕生するかどうかが注目されたが、選考委員会の議論も楊さんに集中したようだ。実際、「(受賞の)ぎりぎりまでいった」という。
外国語を母語とする作家が、日本語で初めて書いた小説。「知らない文化、われわれが忘れてしまった生き方を中国から日本語文学に持ち込んだ」と肯定的な意見の一方で、「この日本語はまだ文学の段階ではない」「芥川賞を出すに価するのか」といった否定的意見も。激論の結果、次回に期待して見送ることになったという。
池澤氏は「良い材料をもっているし文章はいずれ上手になる。次を書いてほしい」と語った。今後も注目を集めるのは間違いない。










