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【科学】宇宙での夢舞台 衣食住も快適に (1/2ページ)
■ISSに「きぼう」建設/若田光一さんが長期滞在へ
■靴・寝具…技術開発も追い込み
今年は国際宇宙ステーション(ISS)に日本の実験棟「きぼう」が建設され、秋以降には若田光一さんが日本人初の長期滞在に出発する。夢の舞台への挑戦がいよいよ始まるが、宇宙は決して住みやすい環境ではない。若田さんに元気に活躍してもらおうと、宇宙の衣食住を支える技術開発が追い込み態勢に入っている。(長内洋介)
◆逆転の発想
無重力の宇宙では体重を支える必要がないので、足腰が弱くなる。足の筋肉は1日に約1%、骨は1カ月に約1〜2%減少する。わずかなようだが、数カ月間の長期滞在では大きなダメージだ。これを防ぐため、飛行士は体をゴムで床に引っ張って疑似的な重力を作り、ランニングをするなど1日約2時間の筋力トレーニングを行う。
このときに履く「宇宙の運動靴」を開発しているのはアシックス(神戸市)。運動効果を高めてトレーニング時間を短縮するため、さまざまな工夫を凝らした。
普通の靴と大きく違うのは、日本の足袋をヒントにした独特のつま先。指を動かして足の裏の筋肉を鍛えるためだ。かかとの部分はしんが入っておらず不安定なうえ、底は平らで傾斜がある。体の重心バランスを保とうとして、ふくらはぎに自然と力が入る構造で、地上の実験では筋肉への負荷が2割アップした。
さらに靴の底を全体的に薄くして、着地の衝撃力を普通の靴の約1・5倍に高め、骨が刺激を受けやすいようにした。
「地上の靴は足を守る機能がたくさんあるが、宇宙の靴は逆に負荷をいかにかけるかがポイント」と、同社スポーツ工学研究所の田川武弘主任研究員。今後は片手だけでも履けるように使い勝手を改良し、若田さんの飛行に間に合うように春に完成させる予定だ。

