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【新春インタビュー】作家・瀬戸内寂聴 源氏物語、色あせぬ魅力 (1/3ページ)
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今年、平成20(2008)年は「源氏物語千年紀」の年。なぜ1000年なのかというと、作者の紫式部の日記(紫式部日記)の寛弘5(1008)年11月1日の条に源氏物語が宮中ですでに読まれていたと考えられる記述があるためだ。源氏物語の現代語訳を平成10年に完成させた作家の瀬戸内寂聴さんに、源氏物語の魅力について語ってもらった。寂聴さんの話は源氏物語から現代人がもつべき心構えにまで広がっていった。(青木勝洋)
■自国に誇りを
源氏物語千年紀というものを現代日本人がどうとらえるべきなのか? そう問いかけると、寂聴さんは「いま、日本がすべての面で乱れています。それは人々が自分の国に対して誇りをもってないからだと思うんですよね。これは子供教育にもとても悪い」と語り始めた。その誇りを取り戻すためには何が必要か。源氏物語が「日本のよさを振り返るために一番いい材料」だと訴える。
「1000年前、世界最大の恋愛大長編小説を、紫式部という若い女の人が書いた。それが1000年たっても読まれている。アーサー・ウェイリーの英訳ができてからは世界中の人たちに読まれている。日本人というのは金儲(もう)け主義で自分のことしか考えないのでつまらないと軽蔑(けいべつ)していた人たちが、1000年前の日本にこれだけのすばらしい文化があったのかって、本当に目を見張っているんですよ。そういうことが伝わってないですよね」
■恋愛の教科書
源氏物語は光源氏という希有(けう)な美人を持つ好色な皇子を中心に、子・孫の世代までを描いた年代記。現代の400字詰め原稿用紙では約4000枚に達する量で、寂聴さんの現代語訳(講談社文庫)も10巻から成る。
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