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南門前で伎楽や歌舞? 藤原宮の新発見 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:歴史・考古学
国家の威信をかけて築いた国内最大の都・藤原宮(奈良県橿原市)の南門前から見つかった柱穴列。天皇が新年をことほぎ、文武百官を前に行われた「元日朝賀」や、天皇即位式などにかかわる施設の可能性が高まった。柱穴列は発掘調査区域の南端で検出。土中からわずかに顔をのぞかせた柱穴の痕跡から、天皇による壮大な国家的儀式の様子がかいま見える。
「天皇、大極殿に御(おわ)しまして朝を受けたまふ。(中略)文物の儀、是(ここ)に備(そなわ)れり」
大宝元(701)年の元日朝賀の儀式で、文武天皇(在位697〜707年)が厳かに大極殿に出御すると、前面には四神や太陽を描いた幢幡(どうばん)が、新春の風になびいていた−。続日本紀は、元日朝賀について格調高く記している。
この年、現在の刑法(律)と行政法(令)に当たる大宝律令が施行された。法律や学問などすべての制度が整備され、国家の形が整った。元日朝賀は、国家の新たなスタートを祝う儀式でもあり、大極殿と南門は、まさにその舞台だった。
南門の前に設けられた舞台の上では、中国から伝わった伎楽(ぎがく)や歌舞などが披露され、天皇や后(きさき)、重臣たちも楽しんだことが推測される。



