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【朝の詩】2007年8月月間賞
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産経新聞朝刊1面「朝の詩」の07年8月の月間賞に公務員、斎藤慶一郎さん(43)=茨城県ひたちなか市=の『夏休み』(8月31日掲載)でした。選者の詩人、新川和江さんは、「育ちゆく幼い娘、ゆるやかに川幅を広げて大河に成長する流れ。夏の終わりが、大きな美しい諧調(かいちょう)をもって描き出されています」と話しています。
斎藤さんによると、「娘が小学生になり初めて迎えた夏休みのある日、自由研究のため、2人で家の近くの用水路の源流を探した小さな旅から生まれた詩」だそうです。
「早朝から夕刻まで、道が途切れても22キロを歩き抜いた娘の成長も、大河に落ちる夕日も、ともにまぶしく、すてきな夏の思い出となりました」
そして最近は、毎朝、娘さんとジョギングを欠かさない日々。「機が熟せばこんな娘と過ごしたときのことを、また詩にしたいと思っています」と語っています。
◇
作品は次の通り。
≪夏休み≫
朝靄の川原に
幼い娘と立つ
「この川は
どこへいくの」
はねるおさげ髪と
ゆれる水筒
川はよどみなく
ゆるやかに
どこまでも
流れていく
やがて
伸びゆく二つの影が
蜩の森を抜けると
大河が開けた
煌く水面に沈む夕日
ああ
夏が終わる