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【朝の詩】2007年6月月間賞
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産経新聞朝刊1面「朝の詩」の07年6月の月間賞は、保育士、円岡敏子さん(58)=茨城県結城市=の『雨の日に』(6月5日付に掲載)でした。選者の詩人、新川和江さんは、「どくだみの花、野良犬…。地味な素材を目にとめて、心に残る季節の詩に仕上げています。特に二連がいいですね」と話しています。
受賞当時、円岡さんは「気分が沈んだ梅雨空の朝、電信柱の根元にぬれて咲くどくだみの花を見つけました。けなげに咲いたどくだみのひっそりとした姿と、くんくんと鼻を寄せる子犬がいとおしく、励まされたような気持ちをそのまま詩につづりました」。
そして最近は、「私は22歳のときからずっと保育士を続けてきたので、そんな自分と、毎年同じ場所で咲くどくだみの花が重なって見えることがあります。冬になり、花は今枯れていますが、再び咲くことを期待して見守っています」と言います。
◇
作品は次の通り。
≪雨の日に≫
どくだみの花が
今年も同じ
ところに咲いている
つゆだよ
気まぐれだよ
ふいうちつくよ
体に気をつけな
小さな白い
十字の花片を
せいいっぱい広げ
ささやく
誰も気づかない
野良犬だけが
立ちどまり
誇らしげに去っていく