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【朝の詩】2007年5月月間賞
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産経新聞朝刊1面「朝の詩」の07年5月の月間賞は無職、田中千代さん(102)=神戸市垂水区=の『おとっつぁん』(5月14日掲載)でした。選者の詩人、新川和江さんは、「100歳をこえてもなお…と、胸を衝かれました。千代さん、このように思い続けてこられたことで、あなたは十分に親孝行をなさいました」と話しています。
田中さんは詩について「私が6歳のころ、母と離別したおとっつぁんは新聞配達などをしながら男手ひとつで育ててくれました。おとっつぁんの生き方や教えは、阪神大震災で住む家を失ったときなど、人生の数々の節目で私の生きる指針になりました。改めて感謝の気持ちを詩に託しました」と語る。
そして田中さんは11月に103歳の誕生日を迎えました。「私の詩が掲載され、しかも月間賞をいただいた。励ましのお便りが新聞社に送られたり、どこかの大学の授業で、紹介されたり、大きな反響。私のような者の言葉に、耳を傾けてくれた人たちに、本当にありがたいです」とヘルパーさんを介して感謝の意を述べています。
趣味は詩吟で「まだ大きな声も出せる。『元気でやっております』と伝えてください」とのことでした。
◇
作品は次の通り。
≪おとっつぁん≫
早うに逝ってしまった
おとっつぁん
なんでやさしい言葉を
かけなんだのやろ
なんでもっと親切に
せんかったのやろ
親一人子一人で
淋しかった子ども時代
私を守ってくれた
おとっつぁん
今日も手を合わせて
拝んでいます
千代は元気でおります
おとっつぁん