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【朝の詩】2007年3月月間賞
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産経新聞朝刊1面「朝の詩」の07年3月の月間賞は会社員、片岡勇二さん(49)=広島市中区=の『蜜』(3月4日掲載)でした。選者の詩人、新川和江さんは「幼い日のかなしみが、雪のイメージを通して、ほのかに甘く、うつくしくうたい出されています」と話しています。
片岡さんは作品について「雪の季節になると、私が幼かったころに亡くなった妹を思いだします。生まれた日の翌朝に帰らぬ人となった短い生命を書き留めておきたいと思い、ペンをとりました」と語る。
いま振り返ると、「あの詩は悲しい作品。だから、実は『朝の詩』にふさわしくなかったのではないか」という思いも。今は忙しくて詩作する時間もとれないそうだが、「今後は明るく、楽しい詩を投稿したい」と言います。
◇
作品は次の通り。
≪蜜≫
雪のうえから
すくいあげて
蜜をすいました
椿の花は
ひとけのない
閑(しずか)さをかんじて
幹から
離れるのでしょうか
雪のふる夜に
生れたばかりの妹は
しずかな寝顔でした
雪あがりの朝
きみのかわりに
乳をすいました
障子の明るい
静かな朝でした