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発掘へ石積み再現、課題探る 闘鶏山古墳
このニュースのトピックス:歴史・考古学
大阪府高槻市の前方後円墳「闘鶏山(つげやま)古墳」(4世紀前半、全長約85メートル)の石室発掘に向け、同市教委が実物大模型の制作を始め、26日公開した。貴重な合掌形の石室を崩さないよう、模型を使って解体手法を探る狙い。石室解体にともなう実験考古学的な取り組みは、高松塚古墳(奈良県明日香村)に続く試みで、同市教委は「実験を通じて、技術的に難しい構造の石室が造られた背景も探っていきたい」としている。
石室は平成14年、前期古墳時代としては貴重な未盗掘の状態で発見。被葬者の頭骨や三角縁神獣鏡などの副葬品が残っており、魔よけや長寿の秘薬とされた朱がまかれていた。淀川北岸地域を治めた豪族が葬られたとみられている。
積み上げられた石材は、徳島県吉野川流域から運ばれたとみられる結晶片岩の板石で、高さ約1・3メートル。長さ約7メートル、幅約80センチの空間に木棺が納められていた。
合掌形の石室は、近畿地方の大規模な豪族級の古墳にもみられるが、闘鶏山クラスの小規模な古墳としては徳島県で2例見つかっているのみ。このため解体に先立って実物大の模型を作り、技術的課題を洗い出すことにした。
模型の制作は今月から、市立埋蔵文化財調査センター(高槻市南平台)でスタート。実際に用いられている石と似た中国産の泥岩を9トン調達し、石室を長さ3メートルにわたって一部復元する。
これまでに250個の板石が積まれており、来月中に完成する見通し。20年度にかけて、模型を用いて石室の解体方法を検討していく。同市教委は「実験によって将来の保存や公開手法も模索できれば」としている。


