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正論特別賞の阿久悠氏夫人、深田雄子さん「少しはにかんだ笑顔が見えるようです」
このニュースのトピックス:第23回正論大賞
阿久悠氏夫人、深田雄子さん寄稿
何冊も残っている阿久の「きりぬき帳」をみると、産経新聞の「断」「正論」「産経抄」をまとめたノートがたくさんあります。
几帳面にきれいにレイアウトされたノートです。亡くなる少し前まで、毎晩、日記を書き、切り抜きをしてその日のうちに張っていました。阿久の琴線にふれた記事が多かったのでしょう。
第3回の正論新風賞をいただき、そして今回は特別賞をいただき、大変ありがたくお礼を申し上げます。
阿久の少しはにかんだ笑顔が見えるようです。価値のある賞をありがとうございました。ますます寒々しい世の中になってゆくようです。阿久なら何を言うだろうか、何を書くだろうか。聞いてみたい、読んでみたい世相ばかりです。
早すぎる死を悼んでくださる方々もきっと同じ想いだと思っています。
■阿久悠(あく・ゆう) 本名・深田公之(ふかだ・ひろゆき)。昭和12年2月7日、兵庫県生まれ。平成19年、死去。明治大学文学部卒。広告代理店勤務を経て執筆活動に入り、「また逢う日まで」「勝手にしやがれ」など5000曲以上を作詞。著作も雑誌「正論」の連載を収録した「昭和おもちゃ箱」のほか、「詩小説」など多数。横溝正史賞、菊池寛賞なども受賞した。産経新聞の長期連載「阿久悠 書く言う」をまとめた「清らかな厭世」は「言葉を失くした日本人へ」の警句にあふれていた。人間を見つめ続け、時代を切り取った人だった。

